復活祭。ツールドおきなわ2018


眩しい太陽。
からの~
青い空と広い海。

ラフテー、ミミガー、海ぶどう。
グルクン、いらぶー、島らっきょ。

ああ素晴らしき、OKINAWA。

帰ってきました 、ツール・ド・おきなわ

お久しぶりでございます。

アラフォーから始めた趣味の自転車。
日々鍛錬に勤しむが、体力の限界や伸びしろがチラホラ顔を出し始めたころ、おきなわ100kmと名乗る高嶺の花子さんに出会いました。
オヤジボディーを鞭打つアップダウンが魅惑の香りの如くリフレインする彼女。(注意:Mではない)
遠い世界の人と思いつつもその色香に惑わされ、のめり込むこと数年間。
ついに高嶺までやってきた。

そして自信をもってコクる!

そしてフラれるw

2012年秋、おきなわMy Loveは終劇しました。

その後、ハートブレイクの最中に出会ったMt.富士子さんは、ちょっと苦手な上から目線のお高い山(人)だったけど、恋の炎が再燃。
細い方が好きと言われるがままに絞り、、、 (注意:ドMではない)

そして自信をもってコクる!

そしてまたもやフラれる。

これを機に本格的に引きこもり。
激しく痛めつけた自転車ライフも終焉を迎え、体に優しい御隠居生活で余生を楽しむ。。

はずだったのに。

またここにいます。

やっぱMかな。

3年ぶりに上昇した自転車熱。
冷めぬ間に追い焚きするもさほど燃やすモノもなく、今回は弱火でコトコトじっくり煮込む系で勝負する。

挑むレースは半島一周の50km。
平坦基調で1時間ちょっとのカテゴリー。
スプリントの鬼たちが住む世界。

スプリンターってがらは微塵もなく、無謀な挑戦に笑われそうだが広島、加東、美山はすべてスプリント勝ちだったりする。
さらにアラフォー時代におきなわ50kmで一桁順位も取ってたり。
ということで可能性はゼロではない。

なんくるないさ~

とりあえず鍛え直す時間はないので持久力と登坂力はこの際スッパリ諦めて、1時間走ってスプリントすることだけに絞る。
練習はひたすら平坦でインターバル錬。あとはレースの勘を取り戻すための実戦と筋トレ&ダイエットでせっせと肉体改造。

そんな感じでおきなわ練を始めて4ヶ月。
月平均500kmで実戦は4回。
少な過ぎだろ。
はい。全くもってその通り。
けど今はこれが精一杯だしやるべきことやった。
と自己陶酔して、いざ Love沖縄!

暗闇の5時15分、現場に到着。
昔はゼッケン番号順に並んでいたが、時代は変わって前年実績の50人がシード枠でその後ろは並んだモン順だとか。
それなら、と早く行って最前列に場所取り。
しばらくすると、LEGONつながりの知人がたくさんやってきた。
応援団も。
懐かしい顔ぶれ。
自転車の世界に戻ってきたと実感。

彼者誰時(かわたれどき)の6時半。係りの人が来て移動開始。
すでに暖かい。
さすがおきなわ。
前にシード以外の選手も結構いる。
さすがおきなわ。
まあ気にしない。

7時前。カテゴリー毎に順にスタート。
まず最初は ナカジこと中島選手も出る国際ロードの210。ここに来るきっかけの一つがナカジの「また一緒に走りましょう」って言葉。
6年前二人ともメダル取ったね。俺の方がいい色だったけどw
がんばれ!

7時12分。
集中力を高めつつ安全祈願してるとスタートの合図が鳴る。

開始直後のカオスから抜け出すべく前へ行かねばと思っていたが、スタート位置がよかったので流れのままで20~30番手をキープ。
広い道に出てなんとなく雰囲気が落ち着いてきたので周りを見ると去年の優勝者も近くにいる。
強力な逃げもなさそう。

しばらく右側を走っていたがポジション取りしたい人が後ろから ガンガン やって来ては先頭に出る手前で止まるからめっちゃ密集。
危険な匂いが増してきた。
本部町の辺で右側車線が減少するから危ないって、大会冊子に書いていたのを思い出す。
ここは慣れないコース。無理せずリスク回避優先で、一度先頭まで上がり、しばらく引いてから左後方に下がる。

多少風を受けてもこの辺で走ってたら大丈夫だろうという位置でしばらく走って本部大橋へ。
ここを越えてからの左カーブが細くて危険と、これまた大会冊子にあったので、上りに差し掛かると同時に左端からダンシングで一気に前に行く。
なかなか思い通りに走れる。調子いいじゃない?

と浮かれてた矢先に前で自転車が止まってるのを発見。
上りで止まってる!?
いや、動いてる。けどめっちゃ遅い。
先にスタートしたカテゴリーで遅れた人だ。

ここまで結構な勢いで上ってきたから強めにブレーキせなあかんけどすぐ後ろに人がいたら突っ込んでくるかもなぁ~
と思って横をチラ見すると知人のすけこーさん。
すけさんならきっと上手くかわしてくれるだろうと信じて「ごめん!」と叫びながらさらに加速して前へ飛び込む。
よかった、横に居てくれて。
わっ!って言ってたけどw (ゴメンナサイ)

前方で走ってたからか、落車を見ることもあの嫌な破壊音を聞くこともなく淡々と進む。
今年は安定モードか?
昔走ったときより工事も少なく道もきれい。
身体も動くし快適だ♪

前カテゴリーのちぎれ組を避けつつ、しばらく走ると美ら海水族館に向かう坂が見える。
このコースの数少ない上り坂。
昔はこんなん丘や!(byテル)、って言ってたけど今や激坂。
とは言え、体重も7kgくらい減ったしMt.富士子さんにはフラれたけど表彰台に乗るレベルに達してたし(3年前)、周りスプリンターだし、ここで置いてけぼりってことはないやろ。
と一気に先頭まで出る心積もりで駆け上がる。

真波山岳(by弱ペダ)イメージのダンシング!(笑ってはいない)
してるつもりなのに、、あれ、みんな速いやん。
田所先輩 (by弱ペダ) 並みの巨漢スプリンターさんもぐぃぐぃ上って来る。
ま、マジっすか。。
みんなが速いというより俺が遅いんだな。単に。

やっぱ練習って偉大だ。
と思いながら妄想クライマーは何とか先頭が見える位置に踏み留まって上り切る。

その後は長い下り基調とちょっとしたアップダウンの繰り返し。
先頭に出てレースを作るわけでもなく、追走に必死になるわけでもなく集中力を切らさないようにしながら淡々と。
限りある脚を溜めながら走る。

今帰仁の上り。
前気味の位置から勢いよく上って、徐々に抜かれて程よいポジションで登頂、っていう上れない人のHowToのような走りでクリア。

ここでも決定的なアタックはない。
ということはやっぱ最後のスプリント勝負。

ここまで何もしていない。
その分脚は残ってる。
ポジションキープに苦労するかと思ったけど、普通に走ってただけ。
最後の走りに向けてスイッチを入れなおす。

58号線に出る。残り8km。
さあ前座は終わった。
ここからがこのレースの本番。

巡航速度が少し上がる。
このまま一気に高速域に突入かと思いきや、少し緩んで密集度が上がる。

強力な引きをする人はいない。
全体の速度が遅いからポジション取りのために次から次へと後方からかぶさってくる。
左には前から遅れた人が結構走っているため、右側からの追い抜きが多く徐々に左に追いやられる。
前は塞がれている。
ポジションが下がる。

このままでは、、と思ったところでイオン坂。

先頭が加速。
後続も追随。
若干メンバーに速度差があり、バラけたスキに全力で追いかける。

脚が攣る。
そんなに追い込んだつもりはなかったのでちょっと意外。
動かないほどではなかったので気にせずダンシングで追いかける。

登坂力のなさに涙しながら先頭と切れない程度に上りきり、最終ラウンドのリングへ向かう。

残り2km。
30人か40人かくらい。
相変わらずポジション取りが激しい。
動きのある右側でキープし続けるリスクを避けると中央後方に追いやられる。

ここはあかんポジション。
まだ距離はあるが、いっそ一番前まで行きたい。
しかし、巨漢スプリンターの壁が立ちはだかる。

前に、、との思いが強いためか遅く感じる。
集団が横に広がってるくらいだから実際に遅いのだろう。

このままでは大集団。
もっと速く。
もっと速く 。
知らぬ間に叫んでいた。

ゴールが近づいていく。
左前方に遅い人がいないのを確認し、思い切って左縁石ギリギリを走って前に行く。

左います!左から前行きます!
ひと一人分ギリギリ。
少しでも寄られたらアウト。

こんな危険な橋は渡りたくないが、最低限の安全マージンを確保しながら、一気にポジションを上げる。
前2列目。
ベストポジション。
脚も不思議なくらい動く。

ヤバい。
調子いい。
なんか降りてきてる。

最後の直線に向けて緩やかに左に曲がる。
キープできてる。
残り500m。

早掛けしてる人がいる!?
気付かなかった。
追いつくのか?

激しい位置取りが続くなか、全員がスプリント体制に入る。
緊張感が最高潮になり、フルパワーをペダルに伝えようとした、その瞬間、

前で落車。

目の前で人と自転車がはじけ飛ぶ。

んーーー

絶対止まらん。

何にぶつかっても宙を舞う。

死亡フラグ確定、、とは思わず、生きる道を探す。

左歩道!

歩道は10cmくらいの縁石が続いているが、散った人と自転車の間のラインの延長上だけちょうどスロープになっていた。

神よ!

ありがとーーーー

とそこにダイブ。

そのまま歩道へ。

生きた。

生き延びた。

安堵したのもつかの間、前を見ると歩道が続くその先は車道との間に植木が続く。

・・・このまま歩道でゴールか?

Uターンしよ。。

と諦めた矢先、横を見ると植え込みの木が一瞬切れてた。

おお神よ!アゲイン。

と植え込みをダイブして無事復帰。

しかし、集団はずっと先でもう勝負は決していた。

意味はないけどせっかくスプリント練習ばっかりしたんだからと一人スプリント。

無事、怪我無くゴールラインを越える。

実戦練習4回中2回落車の危機を乗り越えた経験が一番の成果だった。

というオチでした。

まあ最後まで楽しめたし、良しとしよう。

レースは楽しいし、おきなわもサイコー。

来年は、、、来年考えよう。

リザルト 30位/214人中


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NasuJ(通称=ナス爺)は40代から本格的にロードレースをはじめた遅咲きホビーレーサー。 オヤジのたちの星になるべく、日々特訓中。 「40代からでも自転車ははじめられる」をモットーに自転車の普及活動を兼ねて活動しています。 まだまだ発展途上のオヤジレーサーの応援をよろしくお願いします!

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