Mt.富士ヒルクライム  ~ゴールへのいざない~  6/14(日)

01:00 起床。

予定より早いけど目覚めはスッキリ。
最近特にエンジンのかかりが遅いので早起きくらいでちょうどいい。

朝食は空腹を感じない程度に最小限。
1時間のレースだから体内グリコーゲンだけでエネルギーは十分に事足りる。

筋繊維一本一本を目覚めさせるようにゆっくりストレッチをして、最後にスタートアップオイルを塗ってマッサージ。
スイッチをひとつずつ入れていく感じで準備を終えていく。

さあ、去年もらい損ねたモノを頂きにいこう。

最後に気持ちを入れてアイドリング完了。

 

03:55 夜明けとともに県立富士北麓駐車場に到着。

南を向けば木々の上にそびえ立つ世界遺産、

がこんな風に見えたはず。

今にも落ちてきそうな曇り空が今日の戦場を隠している。

 

04:30 アップ開始。

ジッとしてても暑いくらいの全身防寒ファッションで軽いギヤのままクルクル回しつつ徐々に上げていって140rpm/250wを維持しながら185bpmまで空吹かし。
一度休んでもう一度。

しっかり汗もかいて心肺機能もお目覚めになった。
うむ。仕上がりは上々だ。

この後、レース用ジャージに着替えて、ダンシングの感覚を確かめるように5分ほど乗ってアップ完了。

出発準備を進めていると、ポツリポツリと降り出した。
やっぱり今日は雨か。。
だれやねん、アメ男(女)はw

でもタイヤを換えてからからずっと悩んできた空気圧も路面が濡れた状態なら今くらいで丁度いいだろう。
土砂降りにはならないようだし、最近暑さに滅法弱くなったので日差しがなくてかえっていい。
きっとこの天気は自分に味方する。
そうに違いない。
と思い込む。

 

05:30 駐車場出発。

雨に濡れないよう完全防備で会場まで自走。
筋肉に闘魂を注入するようにダンシングで走る。

会場に着くと既に場所取り合戦は始まってたが第3ウェーブの先頭位置がイマイチ不明。
なにせ全部で8500人の人間と同じ数の自転車で会場が溢れているから何処も彼処もカオスな状態。
とりあえず一番それっぽいところに自転車を置く。

去年もこのあとが長かったので今年はジョギングシューズを持参。
靴を履き替えて軽くランニングして時を待つ。

トイレはどこも長蛇の列で空いてそうな場所に移動するも結局50分待ち。
まだまだ後ろに人が並んでいたが間に合ったのだろうか。。

なんて人の心配をしてる間もなくギリギリで集合時間に間に合って、防寒具をめりぃさんに預けて出発準備完了。

雨は・・・あがった。

 

選抜クラスがスタートした後、ジュニア&女子クラスに続いて第3ウェーブもスタート位置に移動。
左右に広がりながらライン上へ。
今年も先頭からスタートだ。

ゲート付近にはLEGONのみんなが応援してくれている!
ありがとう。パワーもらいます!!

 

今年もゲストライダーの今中大介さんと小島よしおさんが現れて前に並ぶ。
なんか話かけたろかなって思ったけどカメラ回ってるし怒られそうだからやめとこ。。

さあ、無事スタートラインまでやって来た。
すべての障害はクリアして、今は万全でここに立っている。
あとはヤルべきことをヤルだけだ。

 

07:20 第3ウェーブスタート

まずは1.3kmのパレードラン。
先頭スタートでも前にスタートした女子の集団にすぐに追いついて大渋滞。
右の僅かな隙間を安全に走りながら勢いよく抜かして行った人を数える。

ネット計測のこのレース。
後ろからスタートして序盤で先頭集団に追いつけば俄然有利になる。
しかし、この大渋滞に捕まっている間に先頭集団が行ってしまえば永遠に追いつけないかもしれない。
戦術的には後ろから強い人をマークして一緒に前に上がって行くのがベストだが、なにせヒルクライム界ではビギナーですから誰が強いのかサッパリわからない。

さらに今年は主催者選抜クラスが日本のトップクライマーだけに厳選されたので、去年まで選抜クラスを走ってたツワモノもこっちにたくさん混じっている。
彼らに先行されて後追いの展開になると非常に厳しい。

スタートした時点で終わってた、、なんてことがないように、抜かしていく人の脚色を慎重に見極めつつ、40番手くらいの位置まで下がってから計測開始ラインを越えた。

 

さあ始まった。

2015 富士ヒルクライムの幕開けです。

 

開始早々から道が開けた瞬間に全員プチアタック。
みんな考えは同じでとにかく先頭集団を捕らえたい、または後ろから追いつかれたくない、と我よ我よと先を急ぐ。
そして後ろからもどんどん抜かしてくる。

しまった。
スタートラインを越えるの前過ぎたかな。。

でも先頭集団に追いついて、さらにそこに残らないと話にならないのでまずはそっち。

遅い人を避けては加速して、を繰り返しつつ300w(6倍)くらいの感覚で走る。
とにかく一番速い人についていく。
先頭と言えどこんなペースを維持してるはずはないのできっと追いつくと信じてここが最初の辛抱どころ。

そして、先頭っぽい小集団をロックオン。
ほっ。
第一段階はクリア。

 

さてこの集団、どのくらいのペースだろう。
集団ペースを維持しながら一番楽にパワーが出せる走り方でついて行く。
もちらんオールダンシング。

おお、白川台で1時間継続走の練習をしてたときと同じ感覚で走れるやん。
ガッツリ行きたい気持ちを7割くらいにグッと抑えて走る感じだ。

このペースなら最後までいける。
このペースなら。

時折あるペースアップで前が中切れしそうになっても自分でブリッジをかける余裕もある。

1合目と2合目の間(たぶん)の斜度がキツイところもアウターで全く問題ない。

ボトルに水を100ccほど入れてきたけどずっとダンシングしてるから絶対飲めないよなぁ~
って考える余裕があるくらい。

このまま最後まで行ってくれたらなぁ~
って、あまーい思惑を抱きつつエコ走法に徹したまま無事に半分ほど経過。

ただ問題はここから。
去年も行けそうと思っていながら後半に出てくる緩斜面でのスピードアップについていけず、切れてしまったホロ苦い体験をした。
忘れもしない遠ざかっていく集団をただ見送るしかない儚さ。。

今年はそんな想いをしないよう、多くの時間をさいて緩斜面(西六甲)での走りを練習した。
斜度が緩くてもしっかり漕いでワットを出す。
そしてコースの変化をよーく見ながら、斜度が緩くなる前に加速して集団のスピードアップに余裕を持ってついていく。

大丈夫、イケる。
イケてる。
イケてるやんオレ~♪
去年できなかったことが今年は出来ているゼ。
よし。

第二段階クリア。

 

中盤を過ぎると5%前後の坂が続くが、微妙な変化にもこまめにギヤチェンジしてできるだけ楽に走ることだけ心がける。
身体の声がすべてだから数値は一切見ない。
どうせならGARMINとセンサー外せば100gくらい軽量化できたかな。

このまま平穏無事に時が過ぎることを祈っていたが、そうは霊峰富士が許してくれない。
上り続けて30分、やはり脚は少しづつ削れていたようで時折起こるペースアップに対応するのが徐々にキツくなってきた。
7割走から8割、9割と出力が上がる。
いや、上げた気になってるが実際は平均ワットは下がっているのだろう。
フォームが崩れてパワーを逃がさないようにだけ気をつけながら踏ん張る。

休みたいな。。

怠け心が出始めた。

疲れたな。。

身体から出力ダウン依頼書がどしどし送られてくる。

この集団から一度でもキレたらそこですべての努力がアワとなって消える。
まだ限界じゃない。身体が壊れるまで走ってないっしょ。(巻島)
とハッパをかける。

しかし身体の限界が来る手前で弱い心がリミットをかけたがる。

チームのみんな、LEGONのみんな、自転車のお友達、清盛隊のみんな、ぼんぼリボンのみんな、空海のみんな、ボクサーのコ、ゆうきちゃんたち、みぃちゃん家、ヘンななかま、、、
他にもたくさん応援してくれてたなぁ~
と一人一人の顔を浮かべては、もうちょっと頑張ろうと奮い立たせてペダルを漕ぐ。

○○○のためならエ~ンヤ・コーリャ~~

って順番に名前を唱えながら、襲いかかるサボり魔人を退治する。

全員の名前が出てきたらヘビロテに突入し、ただひたすら集団からキレないことに集中して走っていると、不意に富士山の三角コーンが視界に現れた。

(前日の試走時より)

 

あ、と思って顔を上げると左手に大沢駐車場が見える。

やっと、やっとここまできた。。

もうちょっと。。

あれ、もうちょっとだったっけ。。

ちょっとかどうかわからないが終わりが見えてきた。

俄然ヤル気が出る。

しかしここからホントの勝負どころ。
地獄のサバイバル合戦が始まる。

案の定、みんなヤル気が出たようで集団のペースがグンと上がって縦一列に伸びる。
と同時にヤル気の出なかった人のところでブチブチ切れ始める。
中切れで差が開くと致命傷になるので僅かな隙間もガシガシ踏んで詰めていく。

キ、キツイ。。
ヤル気が出てもキツイものはキツイ。
ほぼフルパワーでブリッジするもまたその前に間が空く。
先頭、、元気すぎやろ~

前に追いつこうとする他の選手がいればそれに食らいついて一緒に上がる。

ヒルクライムって全然メディオじゃないやん。

こんなインターバル練してませんけど。。。(汗

(偶然見つけたYouTube動画から抜粋)

とにかく先頭まで出るつもりで走るが先頭はペースを緩めない。

平坦区間までの辛抱。

長い。。

長いけど、あとちょっとのはず。。

もうシンドイとか足が攣りそうとか息が苦しいとか考える余裕も無い。

ただガムシャラに踏む。

キレたら終わる、、キレたら終わる。。

そう思っていると、ふと斜度が緩くなった。

あっ、、、平坦区間や。。

先頭集団に残れた。。

なんちゃってクライマーのくせにここまで来ちゃったよ。。

第三段階なんとかクリア。

 

燃え尽くした魂と攣ってるのかどうかすらわからない脚を引きずって平坦区間を加速する。

本業ロードレーサーとしては、ここでジワジワ前に行って集団トップを狙いたいところだが、もう脚がグルグル回せずそれどころではない。

僅かでも脚を回復させようと集団内で深呼吸。

ああ、サドルが硬いぜ。

一つ目のトンネルを抜ける。

平坦区間がもうすぐ終わる。
そして富士ヒルクライムももうすぐ終わる。

二つ目のトンネルを抜ける。

次で生涯最後のヒルクライムの最後の坂だ。

三つ目のトンネルを抜ける。

ラストクライム。
ここに向けて費やしたすべてのモノを置いていこう。

ヒルスプリント開始。

ゴールラインが見える。
絹代ちゃんの声が聞こえる。

渾身のパワーで踏む。
・・・が、なんて遅いスプリントなんでしょう。

精も魂も心肺も脚も使い果たして残り10mが遠く遠く、スローモーションのように・・・ゴールラインを越えた。

 

 

 

あ~~~・・・・・終わった。。

 

飛びかけた意識の中でラップボタンを押す。

 

1時間4分...

ああ、ダメだ。老眼でちゃんと読めていない。

・・・

4分...

マジ!?

4分台!?!?

去年の優勝タイムより1分以上速いやん。

ボタン押し間違えて・・・いない。と思う。

てことは優勝じゃね!?

朦朧としながら下山荷物を受け取ってとりあえず記念撮影。

 

マジか~・・優勝か~

すげーな、オレ。

天才かもしれない。

大入り袋でも配ろうかな。

 

って呆けた頭でボーっと考えてるとめりぃさんからLINEが入った。

「三位入賞!おめでとう☆」

 

・・・

 

あ、

ああ、そうですか。。

ありがとうございます。。

・・・

短い夢でした。。Orz

 

ま、それでも3位!!

念願の、一年越しの、富士ヒルクライムの、表彰台ゲット!!!

 

よかった。。

ホントよかった。。。

泣きたいくらい嬉しいけどもう出るものは何もありません。。

目標も達成したし、とりあえず、、、

山頂(五合目)にてプチ宴。

あ~、この瞬間のために上ってきた~♪

 

ポテチがウマい。
チョコがウマい。
スコールがウマい。
薄皮パン(クリーム)がウマい。

 

一人開放感を満喫してると早く降りてきなさい指令でそそくさと下山。

車を取りに行って毎年お世話になってるLEGONコテージへ。

 

命の補給とシャワーを借りて、いざ表彰式へ。

 

立ったぜ~ヽ(^o^)丿

イェ~イ♪

ぼんぼハッピ~☆

 

リザルト。

カテゴリー出生者1,462名、完走者1,273名。

1位、2位の人はやはり去年は選抜クラスで走ってた方。

そんな中よくもまあこの順位になれたなぁ~、と我が事ながら感心する。

 

めりナスも喜んでくれてるし、サイコーの結果でした♪

 

 

そして今宵はみぃちゃん家で祝賀会。

揚げモノ~♪

 

お刺身~♪

 

そして鯛のお頭つき~♪

初美さんがたくさんお魚を差し入れしてくれて、またもやみぃちゃんがご馳走にしてくれました。
ありがとう(^O^)/
しかし惨敗だったらこの鯛はどうなったのだろう。。( ̄∇ ̄;;

いつものことだけど、今回は特に応援してくれた想いが力になりました。
遠くからも近くからも応援してくれた皆さん、本当にありがとうございました。

そして四角い口でピリピリしてる横で文句も言わずにサポートしれくれためりぃさん、ホントにありがとう。

しばらくはニコニコしてます。

 

終劇。

 

 

■富士ヒルクライム (24km/1255m/5.2%)

1時間 4分 57秒 22.2km/h – 41.3km/h (66rpm) 251w 5.1w/kg (ワット値は机上計算)

○カテゴリー 3位/完走1,273名/出走1,462名  http://www.fujihc.jp/pdf/result/m_45_49.pdf

○総合 38位/完走7,135名/出走7,787名  http://www.fujihc.jp/pdf/result/m_total.pdf

 

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NasuJ(通称=ナス爺)は40代から本格的にロードレースをはじめた遅咲きホビーレーサー。 オヤジのたちの星になるべく、日々特訓中。 「40代からでも自転車ははじめられる」をモットーに自転車の普及活動を兼ねて活動しています。 まだまだ発展途上のオヤジレーサーの応援をよろしくお願いします!

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